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自律型世界のインフラを構築するPaima StudiosがCardanoトレジャリーから自律型世界分野では過去最大となる2億以上の助成金を受領

· 約10分

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オンチェーン・ゲーム、げーミフケーションと自律型世界を創出するための世界最大のロールアップ・フレームワークであるPaima Engineは、Cardanoブロックチェーンから140万ドルの助成金を受け取りました。Cardanoは時価総額第5位の暗号通貨であり、現在3億5000万ドルの資金を保有するオンチェーン・トレジャリーを持っています。このトレジャリーは、すべてのCardano保有者がトレジャリーの資金をどのように使用するか投票するプライベート(ZK)投票システムに基づいて分配されます。今回の発表を記念して、PaimaのソースコードがGithubで公開されています。

Paima Engineとは

Paima Engineは、オンチェーン・ゲーム、ゲーミフィケーション、自律型世界のための世界最大のロールアップ・フレームワークです。

オンチェーン・ゲームを作ろうとする試みは数多く存在しますが、これまでは元々ゲームではなくDeFi用に最適化されたインフラ(EVM L2など)を再利用することで行われてきました。これらのツールは、ゲーム用に十分に拡張するのに苦労するだけでなく、開発コストやリスクを増大させます。

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一方Paimaは、このタスクに最適化されたカスタム・フレームワークを構築し、開発者がJavascriptなどのWeb2スキルを使用してわずか数日でアプリを作成し、ノン・カストディアルなアプリ固有のL2としてデプロイすることを可能にしました。これは、ゲームをプレイするのにブリッジや中央集権組織、セッション・キーが不要になることを意味します。

このため、Paimaは、自社ブランドのゲーム化を目指すNFTプロジェクトにとって非常に魅力的なものとなっています。1ヶ月のうちに複数のゲームを構築する実験が、従来の数分の一のコストで簡単に行え、バグが発生した場合のブランド毀損を恐れることなく、これらをNFTコレクションに接続できるからです。

Paimaのエコシステムはすでに拡大しており、現在も複数のオンチェーン・ゲームが稼働中で、さらに多くのゲームが構築されています。

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自律型世界(Autonomous Worlds:AW)とは

自律型世界とは、オンチェーン・ゲーム・コミュニティで広く普及している概念で、ゲーム世界をコントロールする特権的な中央集権的アクターが存在せず、個人が住民であると同時にクリエイターでもある世界を指します。

この考え方はブロックチェーン技術に根ざしており、アセットやロジックを含むゲームのすべての要素が分散化され(典型的にはオンチェーンに配置)、明確なルールに支配された透明でダイナミックなエコシステムが促進されるものです。ユーザーが既存の構造を基に構築できるようにすることで、イノベーションを促進し、協調的で没入感のあるゲーム体験を促します。このコンセプトはゲームの未来を象徴するものであり、コミュニティ主導の修正と開発で豊かな景観を約束します。

Paimaは、開発者が特定のニーズに最適化されたカスタム環境を構築できるようにすることで、例えばTarochi(TarochiはPaimaで構築されているオンチェーンRPGで、中央集権型サーバーに依存することなく、村人、クエスト、捕まえるべき多種多様なモンスターを含む完全な世界を特徴としています)に見られるように、自律的な世界のレベルまで拡張できる最初のフレームワークです。

TarochiバトルTarochiファーストシティ

オンチェーン・ゲームと自律型世界は、Web3で最も急速に成長している分野の1つであり、過去数ヶ月で自律型世界のスタートアップに約5,000万ドルのベンチャーキャピタルからの資金が集まっています。

Cardanoとは何か、なぜ自律型世界に投資しているのか?

Cardanoは、大阪で設立された世界最大級のパブリック・ブロックチェーンです。

東京ゲームショウ2023のPaimaブースTeamz Web3 Summit in TokyoのPaimaブースJapan Blockchain ExpoのPaimaブース

PaimaはEVMチェーンをターゲットとしたマルチチェーン・フレームワークですが、その規模やNFTエコシステムを支えてきたリテールを中心としたユーザー・ベースから、多くのプロジェクトやPaimaユーザーがCardanoエコシステムから生まれています。CardanoはEVMチェーンではありませんが、Milkomedaと呼ばれるEVMレイヤーを持っています。MilkomedaとPaimaは、Cardanoユーザーがプラットフォームにアクセスできるよう、アカウント抽象化をサポートしており、このサポートは助成金の一部として拡張される予定です。

分散型システムに対するCardanoの情熱、強力なNFTエコシステム、そして大規模なリテール・ユーザー・ベースは、急成長する自律型世界エコシステムのリーダーとしてCardanoが有力な候補になることを確信しています。このことは、Cardanoコミュニティが私たちの提案を支持することで証明されました。

助成金はどのように選ばれたのですか?

Cardanoには、チェーン上の全取引手数料に対する20%の税金で賄われるオンチェーン・トレジャリーがあります。このトレジャリーは、歴史的にカタリストと呼ばれるプログラムの資金源として使用されており、通常数ヶ月に1,000万ドル相当の予算をどのように配分するか、すべてのADA投票者が決定することができます。投票は1ADA→1票の割合で行われます(1人1票ではありません)。

投票はゼロ知識暗号を使って暗号化され、誰がどの提案に投票したかを知ることはできません。しかし、ある提案が受けたADA支持の総数と、その提案に投票した人の総数を知ることはできます。

このことから、Paima StudiosがADA加重投票に勝利しただけでなく、リテールとクジラの自律的世界インフラへの関心の一致を示す一般投票にも勝利したことがわかります。

Cover image source: @Xerberus_io

Cardanoにどのようなメリットがありますか?

Paima Engineは、非商用またはオープンソースのプロジェクトでは無料で使用できます。クローズドソースのアプリケーションの場合、プロジェクトは現在、一定値以上の収益に対してロイヤリティを支払うか、将来のPaimaエコシステム・トークンを統合するかの選択を迫られます。これらのアプリケーションがCardanoのサポートをそのエクスペリエンスに統合した場合、そのゲームのロイヤリティ支払いを最大41%割引する資格があります。

助成金で何が達成されますか?

助成金は、Zeko(日本を拠点とするゼロ知識暗号プロジェクト)との統合や、Shinkai Network(日本を拠点とする分散型AIプロジェクト)との統合など、最先端の機能をPaima Engineに統合するために使用されます。

また、Godotのようなゲーム・エンジンとの統合や、開発者がPaimaを使い始めるためのテンプレートの作成など、Paima開発者のための新しいツールの作成にも使用されます。

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Paimaはどのように使えますか?

Paimaはすでに利用可能で、多くのゲームがPaimaで作られています。実際、今回の助成金提案を通じて、PaimaのコードがGithubで公開されていることを発表したいと思います!

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詳細は下記をご覧ください:

SNS:

問い合わせ: https://paimastudios.com/jp/contact